後日譚に見る上野戦争
高畠藍泉著『巷説児手柏』と「楓時故郷の錦木」を中心に 魯惠英
鷗外『うたかたの記』攷 瞬間即永遠のパラドクス 上野芳喜
国木田独歩「春の鳥」私論 〜更に意味あるについて〜 山口実男
小説『宿命』における本文異同の問題
初出・新聞連載「宿命」と単行本『宿命』との比較において 福森裕一
太宰治「燈籠」の一考察 さき子・振り返りのモノローグ 山田佳奈
太宰治「女生徒」に挙げられた図書、映画 読者の〝女生徒 表象受容とその振幅 川辺久仁
中島敦「狐憑」論 記憶装置としての「物語」 趙楊
内山完造の作品世界 〈人情味〉の溢れる伝統的都市空間としての上海 呂慧君
『砂の器』の中国・台湾訳本に関する一考察 八〇年代の出版事情を中心に 李彦樺