2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

第12号 (2011/5/31)

泉鏡花「貧民倶楽部」考 脱二元論へのアプローチ 安藤 香苗 森鴎外『青年』論 「芸術と生活」の理想に生きる青年像の提示 上野 芳喜夏目漱石における<天> 止揚される近代的自我 佐藤 良太<満洲文学>のある一面について 長谷川濬の「蘇る花束」における<…

田山花袋『少女病』論 病の態様

田山花袋『少女病』論 病の態様 関西学院大学大学院大学院博士前期課程 山本歩 田山花袋の短編作品『少女病』(明治四十年五月)はこれまで主に、自然主義への本格的出発となる『蒲団』(同年九月)を頂点とした評価の中で、前史的作品として論じられてきた…

三島由紀夫『煙草』研究 異稿との違いにおける一考察

三島由紀夫『煙草』研究 異稿との違いにおける一考察 大阪府立長野北高等学校 井迫洋一郎 三島由紀夫『煙草』は昭和二十一年「人間」六月号に発表され、三島曰く《第三の処女作》と自ら位置付ける位となった、三島の作品を論じる上で重要な作品の一つである…

縦断する文化・変貌する阪神 小川洋子「ミーナの行進」考

縦断する文化・変貌する阪神 小川洋子「ミーナの行進」考 神戸海星女子学院大学 箕野聡子 「ミーナの行進」(「読売新聞」平成一七年二月一二日〜一二月二四日)は、小川洋子が初めて実在の街を舞台にした小説である。小川は「文化薫る阪神」(「朝日新聞 別…

第41回阪神近代文学会夏季大会 開催のお知らせ

きたる7月2日(土)13:00〜 第41回阪神近代文学会夏季大会を関西学院大学(F号館102教室)にて開催致します。 皆様の参加を心よりお持ちしております。 田山花袋『少女病』論 病の態様 発表要旨 http://d.hatena.ne.jp/hanshinkindai/20110606/p1 関西学院…