2010-01-01から1年間の記事一覧

第40回 阪神近代文学会は無事終了致しました

次回は7月2日(土)に関西学院大学での開催を予定しております

内山完造作品研究 内山完造の「生ける」中国観

内山完造作品研究 内山完造の「生ける」中国観 関西学院大学大学院博士後期課程 呂慧君 文筆家、日中友好活動家の内山完造(一八八五〜一九五九)は、岡山県後月郡吉井村に生まれた。一九一二年にキリスト教に入信し、その翌年に京都 教会の牧野牧師の紹介を…

鴎外『青年』論

鴎外『青年』論 近代文芸研究者 上野芳喜 作品『青年』には、青年にとって普遍的な人生の課題とその困難性が提示されている。従って、それを描くことも又困難に満ちていることも他に例を見ない。未だかつてない教養小説という「未踏の領域」を切り拓こうとし…

久坂葉子の人と作品 その本質を探る

久坂葉子の人と作品 その本質を探る 神戸親和女子大学名誉教授 佐藤和夫 二十一歳で夭折した作家・久坂葉子(本名 川崎澄子)は昭和六年神戸市生田区(現・中央区)に生まれた。この年は世界的大恐慌に陥り川崎造船所もそのため大打撃を被り窮地に追い込まれ…

第40回 阪神近代文学会開催のお知らせ  

きたる12月18日(土)13:00〜 第40回阪神近代文学会を神戸山手短期大学(神戸市中央区中山手通6-5-2)にて開催致します。 今回より「阪神間の近代文学」に関する発表・講演を継続的に行う予定です。第1回めである今回は会場校とも関わりの深い久坂葉子…

第40回阪神近代文学会冬季大会発表者募集 ならびに 『阪神近代文学研究12』原稿募集のお知らせ

阪神近代文学会では、2010年度冬季大会(第40回大会)を12月18日(土)に神戸山手短期大学で開催する予定です。つきましては、大会での発表者を募集致しますので、奮ってご応募ください。本学会では若い研究者育成を大きな目的にしておりますので、発表時間(40分…

お問い合わせ

阪神近代文学会へのご質問 miyazono☆sftokiwakai.ac.jp お手数をおかけいたしますが、☆を@に変えてお送りください。 また、上記メール・アドレスでは阪神近代文学会、および、その事業等に関する問い合わせのみ受け付けておりますことをご了承ください。

阪神近代文学会会則

一 この会は阪神近代文学会と称する。二 この会は、原則として阪神間に居住する者、もしくは職を持つ者で日本近代・現代文学研究に携わる者をもって会員とする。三 この会は研究者相互の連絡を密にし、その調査研究の便宜をはかり、研究者・大学院生の研究発…

第1回(1991.10.12) 甲南大学

『破戒』 関西学院大学教授 細川正義荷風における言文一致の問題 明治三十年代前半の文体 神戸大学大学院博士課程 真銅正宏

第2回(1991.12.14) 関西学院大学

太宰文芸において「大庭葉蔵」とは何か 関西学院大学講師 槌賀七代河東碧梧桐の写生観 甲南大学大学院生 渡辺順子

第3回(1992.7.18) 甲南大学

テクストとしての「カフェ」 一九二〇〜一九三〇 奈良大学 和田博文志賀直哉『和解』論 近畿大学講師 山口直孝

第4回(1992.12.12) 関西学院大学

<室生犀星>という問題 『山犬』などを通してみる、いわゆる野生の位相について 甲南女子大学 大橋毅彦坂口安吾『日本古代史』 神戸大学大学院 藤原耕作

第5回(1993.7.10) 甲南女子大学

異文化体験としての『上海』 身体表現と言語をめぐって 同志社大学院 黒田大河拮抗する津田(我)とお延(汝) 『明暗』第一部の基本的構造 相愛女子短大 鳥井正晴

第6回(1993.12.11)神戸親和女子大学

新感覚派文芸の結節点 横光利一『無礼な街』『街の底』を中心として 関西学院大学大学院 杣谷英紀『坊ちゃん』における清の意味 神戸大学大学院 北川 扶生子梶井基次郎『檸檬』より『泥濘』『路上』について 大阪成蹊女子短大 鎌田広己

第7回(1994.7.9) 神戸山手女子短期大学

福永武彦『ゴーギャンの世界』における「闇」の問題 甲南大学大学院 鳥居真知子泉鏡花『星あかり』論 関西学院大学大学院 奈良崎英穂川端康成『みずうみ』考 時空の超越 武庫川女子大学 たつみ都志

第8回(1994.12.10) 武庫川女子大学

片上伸『文藝教育論』をめぐって 文藝と教育の交差 武庫川女子大学大学院 杉田智美横光利一『蝿』論 日常・非日常の物語 立命館大学大学院研修生 脇坂幸雄村上春樹『羊をめぐる冒険』論 関西学院大学 玉置邦雄

第9回(1995.7.8) 甲南大学

『たけくらべ』考 成立・再掲・受容をめぐって 甲南大学大学院 大田路枝<鞭打つ女>の意味するもの 鏡花『貧民倶楽部』から『湯女の魂』へ 神戸大学大学院 三品理絵『地獄変』の内外 奈良教育大学 杉本優

第10回(1995.12.16) 関西学院大学

坂口安吾『真珠』論 「僕」における<十二月八日>の意味 関西学院大学 内倉尚嗣啄木と独歩 神戸山手女子短期大学 田口道昭

第11回(1996.7.13) 大阪成蹊女子短期大学

有島武郎『迷路』について 甲南大学大学院 石見幸恵伊藤整「石狩」「浪の響きのなかで」論 <性>と<原罪>の方法化 武庫川女子大学 倉西聡歌のみだれ 鉄幹・晶子・登美子の歌垣 オーストラリア ニューカッスル大学 リース・モートン

第12回(1996.12.7) 大阪成蹊女子短期大学

谷崎潤一郎『盲目物語』の構想 金蘭女子短大 明里千章澁澤龍彦『高丘親王航海記』に関する一考察 神戸大学大学院 小谷口綾中国における近代日本文学の受容 大江健三郎の文学 中国 東北師範大学 劉光宇

第13回(1997.7.12) 神戸親和女子大学

芥川龍之介『偸盗』論 隠蔽を企む「男たち」 関西学院大学 中村清治森鴎外『文づかひ』論 樟蔭女子短大 檀原みすず

第14回(1997.11.15) 関西学院大学

大江健三郎「万延元年のフットボール」論 関西学院大学 川井田将基斎藤緑雨と文士保護論 神戸大学 天野勝重島尾敏雄と1952年 プール学院大学 西尾宣明

第15回(1998.7.18) 神戸大学

中島敦「マリアン」論 1942年の「マリアン」 甲南大学 諸岡知徳三島由紀夫『春の雪』研究 綾倉聡子の逆説的母性 関西学院大学 大石加奈子佐藤春夫「美しい町」論 神戸山手女子短大 信時哲郎

第16回(1998.12.12) 大阪成蹊女子短期大学

「たけくらべ」の方法 相愛大学 山本欣司中島敦『李陵』論 大阪成蹊女子短期大学 渡邉ルリ漱石「坊っちゃん」論 大阪産業大学 村田好哉

第17回(1999.7.10) プール学院大学

石川淳「履霜」「マルスの歌」論 関西学院大学 重松恵美遠藤周作『沈黙』におけるロドリゴの最後の信仰 「切支丹屋敷役人日記」に書かれた作者の文学的意図 佛教大学大学院 荒瀬康成『天人五衰』研究 結末の謎 クローズアップの盲点 神戸大学大学院 大石加奈…

第18回(1999.12.18) 相愛女子短期大学

太宰治「おさん」論 その女性像を中心として 佛教大学大学院 青木京子夏目漱石「野分」論 高柳周作に着目して 関西学院大学大学院研究員 宮薗美佳韓国における漱石研究の現状 「こころ」研究 静の実相 中国 全南科学大学 金正勲

第19回(2000.7.15) 神戸山手大学

三島由紀夫「親切な機械」論 素材からのアプローチ 佛教大学大学院 高場秀樹「三四郎」の世界 三四郎の詩と現実 関西学院大学大学院 水川景三「坊っちゃん」自筆原稿に見える松山言葉の修正について 虚子にゆだねられたもの、虚子がおこなったこと 愛媛大学 …

第20回(2000.12.16) 甲南大学

ミソスープの中の日本語 村上龍「イン ザ・ミソスープ」試論 名古屋大学大学院 広瀬正浩高山樗牛「美的生活を論ず」の背景 神戸大学大学院 全美星沖縄近代文学について ブラウン大学 Steve Rabson

第21回(2001.7.14) 相愛女子短期大学

大岡昇平「武蔵野夫人」論 無疵でいられぬ女たち 関西学院大学 尾添陽平明治後期鏡花文学における自然と意匠の背景 金蘭短期大学非常勤講師 三品理絵第二次世界大戦下、上海における亡命ユダヤ人と、日本近代文学との出合い方 甲南女子大学 大橋毅彦

第22回(2001.12.8) 関西学院大学

幸田露伴『風流佛」考 「珠運」構想背景をめぐって 関西学院大学大学院 岡田正子中島敦『弟子』論 大阪大学大学院 廖秀娟宇野浩二の幻想性 関西大学 増田周子