『阪神近代文学研究』20号目次(2019.5.31発行)

森鷗外寒山拾得」論 ―尊敬と「笑う」の意義― 王晨野

ジャンル論から見る谷崎潤一郎怪奇小説「人面疽」 ファンタスティック小説論を巡って エスカンドジェシ

谷崎潤一郎「聞書抄」論 ―盲目の僧に託した語り手の意図 猪口洋志

太宰治『新ハムレット』論 ―坪内逍遥訳『ハムレット』を手掛かりに― 川那邉依奈

川端康成「日も月も」論 戦死者の〈遺文〉を手がかりに 辻秀平

安部公房『他人の顔』論 ―都市の表象― 長澤拓哉

三島由紀夫『複雑な彼』論 ―「背中」と「つまづき」をめぐって― 橋本大輝

電話社会のディストピア ―星新一『声の網』に描かれた未来社会― 黒田翔大

廃都・楼蘭王国との決別 ―井上靖第六詩集『乾河道』を通して― 劉淙淙

書評・長濵拓磨『遠藤周作論「歴史小説」を視座にして』 北田雄一

書評・日高佳紀・西川貴子編『建築の近代文学誌外地と内地の西洋表象』 武田悠希