第6号 (2005/3/31)

漱石の「超自然」(その1) 神秘家としての一面
   仲 秀和

松岡国男新体詩「暁やみ」と田山花袋「蒲団」 歌(詩)と散文(小説)と
   高橋 博美

再会の物語とモチーフ 『最後の一句』を中心に
   日塔 美代子

魔境という<狂気> 漱石『明暗』
   荻原 桂子

宮沢賢治ポラーノの広場」論 或るモダン青年の手記
   森本 智子

中島敦「北方行」の方法 登場人物の言語認識を視座として
   橋本 正志

春琴抄』に形象された谷崎の美 谷崎の芸術意識とプラトンイデア論との関係性からの考察
   中野 登志美

北條民雄ハンセン病文学(癩文学) 一九三〇年代における「いのちの初夜」の特異性
   中谷 美紀

島尾敏雄『贋学生』論 「反戦争小説」としての読みの可能性
   巻下 健太郎

『「雨の木」を聴く女たち』に示される<救い> 「雨の木」の暗喩をめぐって
   狩谷 直志